つれづれなるままに
漢字で書くと「徒然なるままに」となる。
普段使うことのないこの言葉、なぜ知っているのかはよくわからない。そして、意味もよくわかっていない。
おそらく中学生くらいの国語か古典の授業で耳にしてそのまま記憶しているのだと思う。
調べてみると、この言葉は「徒然草」という鎌倉時代末期に吉田兼好が書いた随筆集の書き出しに記されている言葉のようである。
その部分を引用してみる。
「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」
有名な部分らしいが私は知らない…
つれづれ(徒然)の意味は、
することがなくて退屈なこと。手持ちぶさた。つくづくと物思いにふけること。しんみりとして寂しいこと。とある。
「Weblio国語辞典」より
正確ではないが適当に言葉を調べて雰囲気で解釈すると次のようになる。
「することがなく退屈なので、日が暮れるまで一日のあいだ硯(すずり)に向かって、心に浮かぶ雑多なことを、とりとめもなく書いてみると、なんだか怪しいあきれたものになってしまった」
要は、「暇なので思うことを文章にしたらおかしなものになった」という感じなのだと思う。
ちなみに、随筆とは思っていることや経験を自由な形式で書いたもの。エッセイ。ということである。
少々脱線したが、
「つれづれなるままに」というのは「暇にまかせて」という感じになるだろうか。
もう少し、心寂しいニュアンスが漂う雰囲気の言葉のようであるが、
晩秋か冬の頃に「することがなくてヒマ」
という様子だと思えば、大雑把には間違いはないようである。