ビジネスの基本はLTVとCPA

2025-03-10

つれづれ

いきなりのアルファベット3文字略語で、しかも「ビジネスの」と前置きしているので、なんの話がはじまるのか戸惑う方もいるかもしれない。

最近読んだ本に次の一節があった。
 ビジネスの基本はどれも同じで、結局、顧客生涯価値(LTV。一人の顧客が企業にもたらす利益の総額)と顧客獲得単価(CPA。一人の顧客を集めるのに必要なコスト)の比較で、ビジネスの善し悪しは決まるのであり、移り気な顧客を力業で獲得したあげく、その顧客があまり利益をもたらさないビジネスは続かないのである。
瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集」(海星社) 304ページより




瀧本哲史氏は、日本のエンジェル投資家、経営コンサルタント。と紹介される人物でかなり有名な方である。(なので、知っている人は知っている)
私は「僕は君たちに武器を配りたい」という題名の本でこと人物を知った。
しかし、瀧本氏は2019年に47歳で亡くなられている。
私はこの方のことをよく知らないが、それでも日本にとって大きな損失だったのではないかと思っている。

そんな方が書かれた本の一節だから印象が残ったのだと思う。

この本は、クーリエ・ジャポンという雑誌の連載記事を集約した新書で2022年11月に発行されている。
上記の文章は、クーリエ・ジャポンがウェブメディアに切り替わることにより紙の雑誌での連載の最終回として書かれた内容の一部である。

この最終回のテーマは、クーリエ・ジャポンがウェブメディアに切り替わることにちなんで、インタネットコンテンツビジネスについて書かれている。
詳細は、実際に本を手にして読んでいただくとして、小見出しを列記すると次のようになる。
・大事なのはトラフィックではない
・ビジネスの基本原則
・コンテンツビジネスの王道

上記の引用の一節は「ビジネスの基本原則」の節に書かれたものであるが、これらの見出しからも目先の利益や一時的なブームや勢いだけではビジネスは続かない。ということが述べられていることがわかると思う。

この回でのまとめは次のようになっている。
トラフィックを集めて広告で儲けるビジネスモデルは、ゆっくりと、そして確実に衰退していくと思われる。
瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集」(海星社) 307ページより

これは、2016年4月に掲載されたものである。
およそ10年経った今、この予想はどうなっただろうか。

調べてみたいと思うところである。



〔追記〕
似た内容がこの本の別の個所にも書かれていたように記憶があったので気になったので読み直してみた。
内容を引用する。

もう一つのネットビジネスの成否のポイントとして、LTV(顧客生涯価値)とCAC(顧客獲得コスト)の比率というものがある。これは1人の顧客がもたらしてくれる利益と、1人の顧客を得るのにかかる費用との比較である。例えば、スポーツクラブで会員を1人獲得すると、平均で1年半会員でいて、月4000円払ってくれるとする。売り上げが7万2000円、利益が3万円だとしよう。そして、100万円かけてチラシを配ったときに100人入会してくれるとしたら、顧客獲得コストは1万円になり、1万円かけて3万円儲かるので、これは良いビジネスということになる。逆に、会員がすぐ辞めてしまったり、広告を打っても客があまり入らなかったりするのなら、ダメなビジネスだ。
瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集」(海星社) 179ページより

ここでは、CPAではなくCACという略語が使われているが、内容は同様のことが書かれている。
これを企業がそれぞれのビジネスモデルでこれをどのように実現してビジネスを継続・発展させているのか見てみようと思う。

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