「犬も歩けば棒に当たる」とは、
誰もが知る〝ことわざ(諺)〟で、江戸の〝いろはかるた〟の最初の札にもなっているらしい。
ちなみに、〝いろはかるた〟は京都版や大阪版などもあるらしく、京都版の「い」の札は「一寸先は闇」、大阪版の「い」は「一を聞いて十を知る」ということである。
話を元に戻して、「犬も歩けば棒に当たる」という諺にはいい意味とよくない意味があるらしい。
いい意味は、「出歩けば思わぬ幸運に当たるものだ」というもので、「積極的に行動すれば、予想していなかったいいことに出会う」と解釈できる。
よくないほうの意味は、「不用意に動き回っていると何かしらの災難に遭ってしまう」というもので、「目的もなくふらふら歩いているとろくな目に合わないですよ」と解釈できる。
どちらも、「犬でも歩けば何かに出会うのだから人も出歩けば何かに出会うでしょう」と言っているわけで、当たり前と言えば当たり前のことを言っているわけである。
なお、この諺で言っている「棒に当たる」は「棒で打たれる」という意味があったようで、そこから考えれば最初はよくないほうの意味で使われた諺のようである。
(PhotoACのフリー画像 (作者: ゴッツええかも)
犬でも人でも出歩けばいいことかよくないことかどちらでもないことかはともかくとして何かに出会うわけである。
もし〝おバカ〟が出歩くと…やはり何かに出くわす。そしてそれはたいていがあまりよくないものであることが多い。
少し考えれば、世の中そんなにいいことがごろごろと転がっているわけではないので、どちらかかというとよくないものに出くわすことは当然のことと言えるのだ。
そういうわけで、「〝おバカ〟が歩くと大概はよくないものに出会ってしまう。」
そんな〝おバカ〟なことを考えたこの前の日曜日でした。

