なんだか変な夢を見た。・・・ドルが大きく下げた日の夜に見た夢

なんだか変な夢を見た。日銀総裁の「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」発言でドルが大きく下げた日の夜に見た夢である。

その夢は…

夢の中で自分は下級市民の息子になっていて、父親と一緒に徒歩で出掛けていた。
ある場所に来たとき、父親が壁を背にして座る男に向かって、
「新ちゃん、20万ほど貸して」
と言うと、その男は「あいよ」と返事して懐から札を出そうとした。
そのタイミングで父親は、
「それをコウさんに渡して」
と言い、続けて、
「コウさん、それをお願い」
と少し大きな声で言った。
すると、壁の向こうか奥のほうからかから「あいよ」と返事があった。
父親はお金を受け取ることもなくその場を離れた。
不思議なやり取りだと子供の私はその様子をなんとなく見ていた。

翌朝、父親に付いて同じ場所に行くと、〝新ちゃん〟と呼んだ男から五千円札を受け取りながら、父親が「今日はモーニングでも食べに行こう」と言った。
私は、最初、なぜ5千円を受け取ったのかわからなかった。が、父親がつぶやいた次の言葉で少し状況を飲み込んだ。
父親は「昨日、ドルが大きく下がったからな」とつぶやいた。

ここからは私の想像になるのだが、おそらく父は昨日20万を借りてそれをドルに換え、翌朝円に戻して増えた分を受け取ったのだと思われる。
〝コウさん〟と呼ばれた人は、いわばブローカーで父が借りた20万円を円からドルに換えて一晩置き今朝ドルから円に戻したのではないか。その為替差益から手数料と利子を抜いた残りを差益として父親に渡したのではないか。
…そう考えるとつじつまが合う。

そんな夢を見た。

20万円で5000円の為替差益を得るにはドルがいくらからいくらになれば…

いったい、ドルがいくらからいくらになれば20万円で5000円の差益が取れるのか?
夢の中の計算能力では答えを出すことができなかった。それでもとても気になり寝られなくなった。

少し計算してみる。

1ドル145円として20万円をドルに換えると 約1380ドルになる。(¥200,000÷145)
1380ドルが20万5000円となるためのレートは約1ドル148.5円。(¥200,000÷$1380)
小数以下を切り捨てた雑な計算ではあるが、3円50銭ドル高になると20万円で5000円増える計算になる。

夢でみた父親のケースでは、1ドル150円くらいのドル円レートが1ドル145円まで円高になったのでドル高に少し戻ると読んだ父は持ち金がないにもかかわらず20万円を借りて円→ドル→円の外貨売買をした。
読み通り1ドル145円のレートは翌朝に1ドル149円まで戻り、結果、5517円の差益を得た。
元金の20万円は〝新ちゃん〟の手にそのまま戻り、517円の端数は〝新ちゃん〟への利息と〝コウさん〟の手間賃となった。
これで、父親が5000円を受け取ったことの辻褄は合う。

夢で見た話であるが、そこそこ現実に起こりそうな内容である。

なかなかリアルな夢を見たものである。
ただ、5000円の為替差益を得るために20万円もかりるなどは夢だからの話である。現実にそんなことをするようでは正気とは思えない。
やはり、夢は夢である。

ところで、
お金を円からドルに換えて円に買い戻して得た利益(為替差益)は、〝不労所得〟なのだろうか。

5000円は寝ている間の働かずに得た利益である。
しかし、読み通りにドルが戻らず損をするというリスクも負っている。
リスクを負っている=必ず儲けが得られるわけではない と、いうことからは〝不労所得〟とは言えないのではないだろうか。

儲けが出るかどうかわからないものにお金を使う。それは、〝ギャンブル〟なのか?
来年から始まる新NISAなどの投資も元本保証はない。儲けが出るかどうかわからない。NISAも含めて株式など〝投資〟と言われるものも〝ギャンブル〟なのか?

このことについては、また別の機会に考えようと思う。




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