「新型コロナワクチン」+「国内2人目の副反応報告」~News Picks~

  NewsPicksで見た記事を"My Picks"。   

『新型コロナワクチン接種でアナフィラキシー 国内2人目の報告』

新型コロナの世界規模の感染は社会のいろいろな問題を表面化した。 と思う。
報道においては、新聞やテレビなどの"マスコミ"が「本日○○人感染!!」と連日のように感染拡大をまるでスポーツの新記録のように数字のみを伝え不要な不安を日本中に広げた。
NewsPicksでは多くのPickerの方が数字だけの報道では意味がないことを記事が出るたびに指摘している。私も「そのとおり(意味がない)」と思う。
感染者が「1000人を超えた」「10000人を超えた」なども重要で深刻な事実ではある。しかし、そのことだけを伝えたのでは受取り手に事実は必ずしも正しくは伝わらない。
私は、報道機関(=新聞・テレビなどのマスコミ)は"事実を正しく伝えること"が役割(使命)であると思ってきた。しかし、それは大きな誤解であったことが新型コロナの報道によって知ることになった。

新聞・テレビなどの報道機関(※)は、事実の一部だけを切り取って(右から左へ)伝えるだけの組織体でしかない。時には、事実から都合のいい一部だけを切り取りそれがすべて(真実)であるかのように伝えたりもする。そのことがこの1年の新型コロナ報道で私が知ったことである。
(※) 「今の新聞・テレビは」と言い直すほうが正しいかもしれない。

このNHKの「厚生労働省の(国内で)2人目の副反応の報告」のニュースも「重いアレルギー症状が報告された」と報じているが、重要な事実はアレルギー症状が出たことよりもそれが重篤な状態にならず投薬治療によってすでに回復していることであり、ワクチン接種に対して不要な不安を持たなくてよいということである。
"報道"には「主観を含めない」とすれば書き足せないことではあるが、ニュースとして広く聞き手に伝えることは、ワクチン接種はコロナ感染拡大を防止し通常の生活・社会に戻すためには必要なことであることであり、このワクチン接種による副反応の報告によってワクチン接種を止めようと考えないようにすることである。

残念ながらこのニュースの文面からはこのような意図は伝わってこない。
これまでのコロナ報道と同じように「2人目が出た」ことをさも嬉しいことであるかのようにもしくは多くの聞き手の不安を煽るかのように伝えている。
ほかの報道機関よりより公共性が高いはずのNHKのニュースでさえこの程度ということに非常に憤りを感じる。

もし、(客観的な事実を伝える)"報道"には"主観は含めないもの"だとするなら、
せめて、「2人目が出た」事実と「回復した」事実の両方を同じように伝えてもらいたい。

女性は投薬治療を受けて回復しました、医療機関は「接種と関連がある」と報告しています。
この表現では、受け手には「接種で副反応が(また)出た」という印象が強く残る。
受け手に誤解されやすい表現を使うことは"報道"する姿勢・態度として間違っているのではないかと思うのである。

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