FP技能検定3級の試験は「学科」と「実技」

思い立ったその勢いのまま受けてみようと思ったFP検定ですが、テキストを買って、いちおうちゃんと勉強した結果、独学でしたが合格することができました。
そのことをBloggerで公開してみようと思いました。これから受験される方への参考になればと思います。

FP技能検定3級の試験は午前と午後。「学科」と「実技」。

FP技能検定3級の試験は午前と午後に分かれています。
昼食時間を挟みますので、受験は一日かかることになりますが、試験時間そのものは120分と60分の合計3時間です。
すべてマークシートですので、大変ということもありません。
思い立った勢いのまま受験を申し込んだのは短期間の勉強でもなんとかなるかもと思えたこのような出題形式だったことが大きな理由の一つになります。

学科試験は60問のマークシート。時間は120分。

午前に行われます。大きく2つに分かれています。

前半(第1問)は30問

前半は正誤問題。いわゆる〇×問題です。
試験用紙には「第1問」と書かれています。
全部で30の設問があります。
その設問の文章が正しいか間違っているかをマークシートで答えます。
正しければ①、間違っていれば②をマークします。

後半(第2問)も30問

後半は3択問題。
試験用紙には「第2問」と書かれています。
こちらも全部で30の設問があります。
設問の文章を読んでその下に書かれている3つの選択肢から1つを選んでマークシートで答えます。

合格基準は36点以上。目標は60%以上の正解。

日本FP協会のサイトによると3級試験の学科試験の合格基準は60問60点満点で36点以上とあります。→日本FP協会 試験要綱
前半30問と後半30問を分けて書かれていないので、前半の〇×問題をすべて正解できれば後半の3択問題を24問間違ったとしたとしても合格できることになります。
いくら〇×問題と言っても全問正解はできないと思いますので、実際にはこんなふうにはなりませんが、次のように考えれば「合格できるかも」と思えてきます。

具体的な目標は、(例えば)前半は21問。後半は15問。

〇×問題は問題を読まずに回答しても正解の確率は50%です。
3択問題は正解の確率が33%です。
このままでは合格の基準は満たせません。(試験ですからあたりまえですが)
これを勉強することで前半の〇×問題の正解率を70%にできれば、正解回答が21問になりますので、後半の3択問題は15問(以上)正解できれば合格できることになります。後半の3択は正解率50%でよいということです。
3択とは言っても勉強すれば3つのうち1つは「これは違う」と判別できるようになる可能性が高まります。
そうなれば3択問題も2択問題と同じです。正解できる確率は50%になります。
要は、
勉強して完全に覚えることはできなくても間違っていることを判別できるようになれば合格できる可能性が高い試験であるということがきます。

ちなみに・・・

前半の〇×問題の正解率が70%にできれば、残り30%である9問はマークシートですからどちらかにマークすれば確率50%で正解となる可能性があります。仮に9問中4問が正解となれば、〇×問題で70%の21問+4問=25問の正解となります。
そうなれば後半の3択問題は11問(以上)の正解で合格ラインになります。
もし、3択問題30問のうち2問が自信をもって正解できれば、残り28問は確率33%でも9問が正解となる可能性があります。
2問+9問=11問で合格ラインになる計算です。
勉強して試験に臨むのですから30問のうち2問くらいは覚えた内容の問題は出るでしょうし、正解がわからなくても間違っている選択肢が1つわかれば2択問題です。確率50%にできれば28問のうち9問以上の正解は確率的にも無理な話ではなくなってくると思います。
いかがでしょう? 少しは、合格できそうな感じがしてきませんか?

実技は20問のマークシート。試験時間は60分。

実技と言ってもマークシートです。電卓を使うなどの計算問題はあるもののマークシートなので回答は3つの選択肢から選びます。
問題は全部で20問です。

合格基準は60点以上。目標は60%以上の正解。

日本FP協会のサイトによると3級試験の実技試験の合格基準は20問100点満点で60点以上とあります。→日本FP協会 試験要綱
午前の試験である学科試験は1問1点の60点満点でありましたが、午後の実技試験は1問5点計算の100点満点になっています。
マークシートですので部分点がもらえたりすることはないと思われます。また、試験科目に偏りなく出題されることを考えれば問題によって配点が異なることもないと思われます。

具体的な目標は、12問(以上)の正解。

午前の学科試験のような区別がありませんので合格基準を満たす12問(以上)が目標になります。
午前の学科試験が100点満点でも60点合格ラインぎりぎりでも、午後の実技試験はそれとは別に採点され合格判定されますので、受験のときは終わった午前のことは忘れて問題に集中することが大切です。
試験時間は60分ですので、時間配分を細かく決める必要はないと思います。
1問あたり3分ですがそれにとらわれることなく、前半10問を回答した時点で30分以上残っていれば「見直す余裕があるな」と思って後半10問に取りかかればよいと思います。
残りが30分以下であれば少しペースアップするとかわかる問題から答えていくとかしてできるだけたくさんの問題を回答するようにするのがよいでしょう。

学科試験という名前ですが3択問題のマークシートです。午前の後半と同じように正解がわからなくても正しくない選択肢がわかれば、正解率は50%になります。
これだけでは合格ラインに達しませんが、20問中の4割=8問が正解できれば、残り12問を2択まで絞り込み半分正解で6問。あわせて8問+6問=14問で合格ラインの12問を上回ります。
間違いの選択肢もわからない問題が2~3問あったとしても合格できる計算です。

最後に…

長く書きましたが、あたりまえですが試験勉強は必要です。
鉛筆を転がして(今の時代なかなかそれもないと思いますが)合格できるものではありません。正しい知識をもって試験に臨んで時間内に回答してはじめて合格できます。
ただし、FP検定試験3級は、完璧を目指さなくても合格ラインが見える試験と言えます。
比較的リラックスして勉強して試験に臨んで合格できると思います。
その気になった人はチャレンジしてもいいと思います。






これまでの記事

ブログを始めておよそ3年半が経ちました... ~このブログに立ち寄られた方へ~

○ ことのは

ビスケットでプログラミング入門